- ①鎮静剤を使って緊張をとり、痛みを感じにくくします。
- ②挿入時には空気ではなく水を注入していく水浸法を採用しています。
- ③観察のための送気は空気でなく二酸化炭素を使います。普通の空気を使用するよりも吸収が早く、検査後のお腹の張りが軽減されます。
ポリープなどの病変を発見した時は、必要に応じて特殊光観察・色素散布・生検組織採取・ポリープ切除術(通電あり、なし)などを行います。
下部(大腸)内視鏡検査
Colonoscopy
Colonoscopy
採用した下部内視鏡はは太さ11.7mm、OLYMPUSのPCF-190Dという機種です。他の機種に比べると細長く軟らかい方に属します。大腸は胃・十二指腸に比べると長く曲がっているため、内視鏡を奥に進めていく際に一時的に腸が押されて伸ばされ痛みを感じることがあります。その苦痛を軽減するために当院では3つの工夫をしています。
検査の3日前くらいからきのこや海藻などを取らないようにしてください。
検査前日の朝ごはんは通常通りでかまいません。昼食、夕食は検査食をご購入いただきます。
低残渣(便となるものが少ない)シチューやクラッカーなどの組み合わせです。
夜9時に当院よりお渡しした下剤を1本分お水かお茶と一緒にお飲みください。
検査当日は2リットルほど下剤(腸管洗浄剤)を飲んでいただきます。
一杯を10分くらいかけながら徐々に飲んでください。1時間程度で排便があるのが普通です。排便の状態を見ながら薬を飲みすすめていただきます。カスがほとんどなくなり、黄色い水だけになったら検査の準備は完了です。
ご自宅で準備される方は当院のナースと電話で連絡をとりながら来院のタイミングを決めていきます。
検査着に着替え、内視鏡ベッドに横になります。上部と同日の場合はベッドに横になる前に経鼻か経口内視鏡のための鼻、のどの麻酔をします。血圧を測り、鎮静剤のための点滴のラインをとります。鎮静剤を使う場合は薬を注射してから検査を行います。
トイレでガスをなるべくたくさん出してください。
少量の水分を飲んでみて気持ちが悪くならなければ食事もかまいません。
ポリープを取った場合には、血液が茶碗1杯分くらい一度にでたり、ひどい腹痛があるときは所定の連絡先に電話をしてください。その日から3日程度はアルコールはとらないでください。また1週間ほどは旅行などの遠出は避け、排便時の便の状態に注意してください。